本研究の特徴は6つの研究地域において国際デザインワークショップを行い、デザイン方法、評価ツール、参加の仕組みに関する知識やノウハウを学び合い、M—NEXを進化的に創り上げることにある。研究機関はそれぞれの対象地域においてリビングラボを構築し、ステークホルダーやコミュニティとデザインワークショップを開き、地域固有のFEW課題を考え、解決方法を開発します。そうした地域実践を国際デザインワークショップに持ち寄り、チーム全体で切磋琢磨して、共通のデザイン原則、包括的な評価指標(FEWprint)、共創の仕組みを構築します。各研究機関がこの学びを持ち帰って、ローカルでワークショップとプロジェクトを行い、次の国際ワークショップに参加します。このようなプロセスを3年間に6回繰り返し、M-NEXを徐々に充実させていきます。それぞれの国際ワークショップは技術革新、人口変化、レジリエンスと気候変動、地域参加などのテーマに特化し、最終的に各ワークショップで得た知識を統合し、建物から住区、都市、地域までのマルチスケール対応のM-NEXを提供します。従って、可動型ネクサス(M—NEX)は各参加機関を巡回しながら再帰的に学習するプラットフォームであり、デザイン思考とネクサス思考による共創的プロセスでもあります。このプロセスを通して、新しい知識を獲得し、問題解決のソリューションを創り、参加型の政策決定が可能になります。
Note:
- KO:Kick-off;
- SP: Strategic Plan; FSP: Final Strategy Plan;
- wiki1〜6: incrementalM-Nexplatform bywiki-like ICT tools.