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ベルモント・フォーラム国際共同研究プロジェクト「デザイン先導型都市の水・食料・エネルギー管理のイノベーション」(M-NEX)を推進しています。同プロジェクトは地球環境研究の国際研究助成機構であるBelmont Forumとヨーロッパ都市連盟(Urban Europe)の国際共同研究事業「持続可能な都市化に向けた国際イニシアチブ―食料・水・エネルギーのネクサス(SUGI-NEXUS)」による15プロジェクトの1つで、2018年4月から3年間実施されます。

今は世界人口の50%以上が都市に住み、2050年には66%に達し、FEWへの需要が一層高まり、地球環境限界を超えることが懸念されています。途上国においては、FEWは環境問題として活発に研究されています。先進国、先進都市においては、行政や企業がFEWの安定かつ持続可能な供給に日々奔走しているにも関わらず、市民はFEWが与件だと思われ、その複雑な仕組みはあまり理解されていません。都市FEWの管理はそれぞれのセクターに任せられ、住民が参画する機会は多くありません。近年、現代都市の発展をリードして来た先進国においては気候温暖化、少子高齢化、インフラの老朽化に直面し、FEWの持続性に大きなリスクが伴っています。FEWに関して、これまでそれぞれの分野で研究されてきました。しかし、学術研究にとどまるものが多く、資源管理、サービス供給、商品流通など、業種別、セクター別に分かれて扱っており、都市FEWの複雑な連環を取り入れたマネージメント戦略は見いだせていないのが現状です。

M-NEXは、食料-水-エネルギー(FWE)について、都市・地域レベルの多くの主体と共創するデザインプラットフォーム (M-NEX)を構築し、世界の6都市地域(東京横浜都市圏、北アイルランド、オランダ、米国五大湖地域、カタール、オーストラリア)において実装し、FEW問題を視覚的・物理的に理解することを支援します。

日本チームは「食と暮らし」「フードサービス」「都市農業」「インフラ」をテーマに、東京都・世田谷区、神奈川県・横浜市、藤沢市、葉山町を対象に、広域・市域・近隣・建物のマルチレベルにおいて、FEWのストック、需要と供給のフロー、生活サービス、持続可能な戦略を調査し、デザイン手法、評価ツール、多主体共創の仕組みを開発します。それによって、複雑なFWE問題を視覚的・物理的に理解することを支援するとともに、多様な生態系サービスの統合的な活用による地域経済の活性化、市民生活の質の持続的向上に貢献すると期待できます。

M-NEX は、ステークホルダーの視点を取り入れ、FWE連環を考慮した都市デザインのための方法・ツール・手順を具現化したデザイン支援プラットフォームです。